抽象によるソフトウェア設計 第5章 解析 その3

今日は 5.4 スコープの選択と単調性からです。

  • スコープの選びかたの指針
    • シグネチャの上限が宣言中の定数に見合う程度に多いこと
    • シグネチャに関連するすべての値に明示的に名前がついている場合その変数の数をスコープにすれば充分
    • モデルの検証したい状態からの推測
    • 集合のサイズを制限したいときはシグネチャの多重度宣言を用いるべし
  • スコープ単調性 - 要は「大は小を兼ねる」あるスコープでインスタンスがあればそれより大きいスコープも必ずインスタンスを持つし、あるスコープで反例がみつからない時により小さいスコープで反例がみつかることもない
    • exactly キーワードを使ってスコープの要素数を厳密に指定するとこの性質は失われるので注意が必要