2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

白と黒のとびら 第11章 決断

11章は偽クフ語という古代クフ語を参考にして人工的に作られた言語の話題が上がりますが、一転ストーリーが動きはじめるのであまり書くことがないです。 偽クフ語も〇と●からなる文 〇と●の並びの「単語」とその意味はわかっている しかし文を単語に切りわけ…

白と黒のとびら 第10章 小さな変化 その3

今日は「装置」から同等の「規則」を作ることができる証明についてです。 「装置」つまり遺跡において「文」は「入口から出口に至るまでの経路で開いた白い扉と黒い扉の順序」 「装置」を入口から出口に至るまでの経路を以下のように分類してステップに分解…

白と黒のとびら 第10章 小さな変化 その2

今日は古代クフ語を表現する「規則」から同等の「装置」(つまり遺跡)を作ることができる証明についてです 3つの部屋 A、B、C があるものとする A は入口の部屋で、筒が空のとき自動的に B に移動し、引換券に筒が入る C は出口で、B で筒が空になった時に自…

白と黒のとびら 第10章 小さな変化 その1

第10章は「装置派」と「規則派」の対立が激しい学術院で装置と規則の表現力が同じであることを証明しようとするガレットの奮闘です。長いので何回かに分けることになります。今日はまず、前提の確認のところまで 「クフ語の装置」とは以下のようなものである…

白と黒のとびら 第9章 不毛な論争 その2

古代クフ語の研究の「装置派」と「規則派」の論争を終わらせるため「規則で表わせるが装置では表わせないような古代クフ語の文が存在しない」「装置で表わせるが規則では表せないような古代クフ語の文が存在しない」ことを論証することになったガレット。さ…

白と黒のとびら 第9章 不毛な論争 その1

魔術師とその弟子ガレットはファカタの学院に向かいます。師匠は古代クフ語の「装置派」と「規則派」の論争を止めるためにガレットに自分の論証を語らせようとします。 装置派 古代クフ語を表現する遺跡の装置(白と黒の石やダイヤ、引換券、引換券を交換する…

白と黒のとびら 第8章 対決

第7章で登場したラミルがガレットを監禁します。ガレットは習ったばかりの古代クフ語を応用した魔法がつかえるかどうか…… 第一古代クフ語は「〇を好きな回数繰り返し、その後●を同じ回数繰り返した文字列を文とする」言語 〇〇〇●●● のなかで連続した任意の…