Webを支える技術 第17章 リソースの設計 その2

今日はまずリソース指向設計のためにオブジェクトモデル分析の手法を借用して、クラス図からリソース設計しようという内容です。
しかし個人的な印象なんですけど、オブジェクトモデル分析のほうも「かたい(堅実な)」手法というイメージはないんですよね。モデルの良し悪しを判断するノウハウは蓄積されているので直接リソース設計するよりもやりやすいのだろうと思いますけど。

  • 主要クラスからリソースを導出
  • メソッドをリソースとするのではなく、その実行結果をリソースとする(検索結果リソース)
  • クラスの階層構造はそのままリソースの階層構造にできる
    • 継承関係についてもリソースの構造に反映できないか検討(どう表現できる?)
  • トップレベルリソースはクラス図には表れないリソースなので別途設計
  • 参照関係はリンクとする

続いて「情報アーキテクチャからの導出」です。情報アーキテクチャというのは新しい概念だそうで、Wikipediaの解説によるとWebサイトの開発や技術文書の作成に適用される手法だそうです。よく知りません。リソース設計が新しい概念で確立した手法がないから他の手法を借用しようというところで、これまた新しい概念から持ってこようとするのは目的を見失っているような気もちょっとしますが、まあ流行りものだと思うので勉強してみましょう。

  • 既にある日本郵便のサイトを分析する
  • 情報アーキテクチャはどちらかというと静的な構造を分析し分類する手法らしい
    • リソース設計と補完関係にある

やっぱり手法としてはぼんやりしていますが、筆者は筋のいい方法で将来性に期待ということのようです。

さて「Webを支える技術」の本編はこれで終わりです。付録にはHTTPステータスコードやヘッダの説明があって、これも面白そうではあるのですが、リファレンスとして必要になったら読むでいいと思うので、本書はこれでおしまいにします。
次は「サーバ、インフラを支える技術」にします。「○○を支える技術」シリーズが続きますね。