白と黒のとびら 第6章 祝祭 その3
ガレットは「妹の祠」の設計は解きあかしましたが「姉の祠」の設計はかなり違うようです
- 筒の中は空で、引き換えの小人も居ない
- 子供たちが小人になにか言うことで白、黒の扉を通ってしまい、筒には白い石と黒い石がつまった
- 従って、入口から到達した部屋では小人に「石を頂戴」と言うたびに筒に石が詰まって同じ色の扉を通り元の部屋にまた移動(?)する
- 逆に石を渡す(ただし筒の入口側からしか石は取れない)と同じ色の扉を通ってもう一方の部屋に移動する
- もう一方の部屋では石を渡すことしかできなくて、石を渡すたびにその色の扉を通る
- 筒が空になると出口へ
という設計の祠のようです。これでも同様に文字数が偶数の回文になるようにできています。筒と石という記憶装置と、扉の通った先が一定でないことでこの文を表現できるんですね。
その後ガレットは子供たちを返すまいとするレレルと悶着したりしますがそこは割愛。